内窓リフォーム 冬の悩み

秋の引っ越しシーズン、賃貸の窓の寒さに内窓は検討できるか考える

秋の引っ越しシーズン、賃貸の窓の寒さに内窓は検討できるか考える

秋は、就職や転勤、進学などにあわせて賃貸物件への引っ越しが増える時期のひとつです。新居に入居してみたら、窓のまわりだけひんやりする、朝晩に窓ガラスが冷たく感じる、といった声を耳にすることがあります。持ち家であれば断熱リフォームを検討しやすい一方で、賃貸物件の場合は「自分の判断で窓に手を加えてよいのか」と迷う方も少なくありません。

この記事では、秋の引っ越しシーズンに合わせて、賃貸物件でも内窓を検討できるのか、検討する場合にどのような手順や注意点があるのかを解説します。内窓は既存の窓を壊さず内側に新しい窓を取り付ける工法のため、原状回復の面で相談しやすい選択肢になり得ますが、進める際に欠かせない条件があります。順を追って確認していきましょう。

この記事は、日栄商工株式会社(屋号:プラスサーマル)代表取締役の末松 竜太が執筆しています。専門は断熱リフォーム・住環境改善です。2026年9月19日作成・最終更新/読了の目安 約7分
出典・参照:町田市南成瀬の施工事例当社の会社概要

なぜ秋の引っ越しでは、新居の窓の寒さが気になりやすいのですか?

秋は日中と朝晩の気温差が大きくなる季節です。新居に引っ越したばかりだと窓の仕様に慣れておらず、冷え込みを普段以上に感じやすくなることがあります。

賃貸物件の窓は、建物の築年数や管理会社の方針によって仕様が大きく異なります。とくに、アルミサッシに単板ガラスを組み合わせた窓は熱を通しやすく、外気温の変化がそのまま室内側の窓の表面温度に伝わりやすい傾向があります。前の住まいと窓の仕様が違うだけで、体感が大きく変わることも珍しくありません。

内見時には気づきにくい、窓の仕様の違い

物件を内見する段階では、日当たりや間取りに目が行きがちで、窓のサッシやガラスの仕様まで確認する方は多くありません。実際に住み始めてから、朝晩の窓辺の冷たさや結露で気づくケースもあります。

図1:新居でよく見られる窓の仕様と特徴

アルミサッシ+単板ガラス 熱を通しやすく、朝晩の気温差が窓の表面温度にすぐ表れます
樹脂サッシ+複層ガラス アルミサッシに比べて熱が伝わりにくい傾向があります
築年数の経過した賃貸物件の窓 アルミサッシ+単板ガラスの組み合わせが残っていることが多くあります

出典:窓の仕様と熱の伝わり方の一般的な関係

ご自宅の窓がどのタイプかわからない場合でも、朝晩に窓辺がひんやりする、窓の下に水滴がつくといった体感があれば、窓の仕様が影響している可能性のひとつとして考えられます。

新居の窓に結露が出ている場合も、同じように窓の表面温度と室内の湿度の差が関わっていることがあります。朝晩の窓の冷たさとあわせて、結露の有無も気にかけておくと、窓まわりの状態を把握しやすくなります。

賃貸物件でも、内窓は検討できるのですか?

内窓は既存の窓を壊さずに内側へ後付けする工法のため、退去時の原状回復という点では持ち家のリフォームに比べて相談しやすい選択肢になり得ます。ただし、設置には貸主・管理会社の承諾が必要です。

内窓の設置は、壁や既存サッシに大きな加工を加えないことが多く、退去時に取り外しての原状回復についても相談しやすい場合があります。とはいえ、建物の所有者は貸主であり、賃借人が独自の判断で設置してよいものではありません。契約内容や管理規約によって扱いが異なるため、まずは貸主・管理会社へ確認することが前提になります。

図2:賃貸物件で内窓を検討する大まかな流れ

① 貸主・管理会社に相談する
内窓の設置を検討していることを伝え、可否や条件を確認します。

② 承諾内容を確認する
承諾が得られる場合、退去時の扱いや条件を書面などで確認します。

③ 現地調査・お見積もり
承諾を得たうえで、窓のサイズや状況を確認し工事内容をご案内します。

出典:内窓設置の一般的な検討の流れ

口頭での了承だけで話を進めてしまうと、退去時に認識の食い違いが生じることもあります。承諾を得られた場合は、条件や範囲をメールや書面など後から確認できる形で残しておくと、貸主・管理会社との間で安心して進めやすくなります。

当社の施工事例でも、窓際の体感の変化が報告されている

当社が手がけた町田市南成瀬の施工事例(持ち家)では、内窓の設置後に「窓際の冷気をほとんど感じなくなった」「朝起きた時の寒さが違う」というお声をいただいています。持ち家の事例ではありますが、内窓が窓辺の体感にどう働きかけるかを知る参考になります。

「窓際の冷気をほとんど感じなくなった」「朝起きた時の寒さが違う」

出典:当社施工事例(町田市南成瀬・2026年6月施工)

なお、体感の変化は住宅の構造・既存の窓の状態・地域・生活スタイルにより異なります。同じ結果をお約束するものではありません。また、賃貸物件での設置可否は、貸主・管理会社の承諾状況によって異なります。

賃貸で内窓を検討するとき、気をつけたいことはありますか?

賃貸物件で内窓を検討する場合、持ち家とは異なる確認事項があります。契約内容や管理規約を事前に把握しておくと、貸主・管理会社への相談がスムーズになります。

図3:相談前に確認しておきたい3点

賃貸借契約書 原状回復の範囲や増改築に関する禁止事項の記載を確認します
管理規約 分譲賃貸などでは、管理組合の取り決めが関わる場合があります
退去時の扱い 取り外し・復旧が必要かどうかを事前に確認しておくと安心です

出典:賃貸物件で内窓を検討する際の一般的な確認事項

賃貸借契約書には、原状回復の範囲や禁止事項が記載されていることが多く、内窓の設置がどのように扱われるかは物件によって異なります。分譲賃貸などで管理規約がある場合は、管理組合側の取り決めも関わってきます。判断に迷う点があれば、契約前後を問わず貸主・管理会社に直接確認することが望ましいと考えられます。

承諾が得られた場合、費用の負担はどうなりますか

貸主との合意内容によって異なります。一般的な扱いを一律には言えないため、承諾を得る段階で費用面もあわせて確認しておくことをおすすめします。

退去時に内窓を撤去する必要はありますか

契約内容によります。原状回復の条件に沿って、退去時の扱いを貸主・管理会社とあらかじめ確認しておくと安心です。

引っ越し前の内見の段階で確認しておくことはできますか

可能な範囲で確認しておくことをおすすめします。内見時や契約前に不動産会社を通じて増改築に関する条件を尋ねておくと、入居後の相談がスムーズになりやすくなります。

秋の引っ越しと賃貸の内窓について、よくある質問は?

秋の引っ越しと賃貸物件の内窓に関して、特によくいただく質問を5つにまとめました。ここまでの内容と重なる部分もありますが、あわせてご確認ください。

賃貸物件でも内窓の見積もりだけ相談できますか?

見積もり自体のご相談は可能です。ただし、実際に工事を進めるには貸主・管理会社の承諾が前提となりますので、あわせてご確認いただくことをおすすめします。

貸主に断られた場合、他にできることはありますか?

内窓の設置が難しい場合でも、窓まわりの冷え対策には他の方法が考えられる場合があります。状況に応じたご提案ができますので、まずはお気軽にご相談ください。

引っ越し直後でも見積もりを依頼できますか?

入居直後でも見積もりのご相談は可能です。新生活が落ち着いてからのご相談でも問題ありません。

分譲賃貸と一般的な賃貸で、確認先は変わりますか?

物件の形態によって確認先が異なる場合があります。分譲賃貸では管理組合の規約が関わることもあるため、貸主・管理会社にあわせてご確認ください。

内窓の工事は、引っ越し後どのくらいで対応できますか?

承諾が得られていれば、窓1〜2か所の工事は多くの場合1日で完了します。既存の窓を壊さず内側に取り付けるため、大がかりな解体を伴いません。正確な工期は現地調査でご案内します。

まず、どこから確かめればよいですか?

新居の窓の寒さが気になる場合は、まず貸主・管理会社に内窓設置の可否を確認するところから始めていただくとスムーズです。あわせて当社にもご相談いただけます。

当社は東京都知事許可の特定建設業許可を受けて事業を行っています。貸主・管理会社への確認と並行して、窓の状況や気になる点をお聞かせいただければ、状況に応じたご案内が可能です。LINEで窓の写真を送っていただくだけでもご相談を承っています。

冬本番を迎える前に窓まわりの状態を確認しておくと、寒さが増していく季節にも備えやすくなります。承諾を得るまでに時間がかかることもありますので、気になった時点で早めに貸主・管理会社へ相談を始めていただくことをおすすめします。

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※本記事に記載した内容は、賃貸物件の契約内容や管理規約により異なります。内窓の設置には貸主・管理会社の承諾が必要です。体感の変化についても、住宅の構造・既存の窓の状態・地域・生活スタイルにより異なり、同じ結果をお約束するものではありません。本記事の情報は2026年8月時点で確認したものです。

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