結露対策 高断熱住宅 夏の悩み 冬の悩み

シロアリと湿気の関係は?結露対策と断熱でできることの範囲

シロアリと湿気の関係は?結露対策と断熱でできることの範囲

窓の結露を調べていると、湿気やシロアリという言葉が一緒に出てくることがあります。関係があるようで、どこまでつながっているのかは分かりにくいところです。

当社は1960年の設立以来、断熱リフォームのほかに防水工事とシロアリ防除を事業として行ってきました。代表挨拶でもお伝えしているとおり、東京と神奈川で長く住宅に関わってきた会社です。この記事では、防除の現場で実際に見てきたことをもとに、湿気と結露の関わり、そして断熱の工事でできることの範囲を整理します。

この記事は、日栄商工株式会社(屋号:プラスサーマル)代表取締役の末松 竜太が執筆しています。専門は断熱リフォーム・住環境改善です。2026年9月1日作成・最終更新/本記事は2026年8月時点の情報に基づきます/読了の目安 約7分
出典・参照:当社の事業内容と沿革(防水・シロアリ防除を含む)結露と健康について

シロアリと湿気には、どんな関係がありますか?

当社が防除で伺うお宅で被害が見つかる場所には、共通点があります。水がかかりやすい、あるいは乾きにくい木部です。逆に、風が通って乾いている場所で見つかることはあまりありません。

具体的には、床下の湿った土に近い部分、水まわりの下、雨がかりで傷んでいる外まわりといった場所です。防水の工事も手がけてきた立場から言えば、雨漏りの跡がある場所と、防除で手を入れる場所はしばしば重なります。湿気は、家を傷める側の条件をひとつずつ揃えていくものだと考えています。

図1:当社が現場で確認している湿気の入り口

外から入る水
雨漏り、外壁の傷み、ベランダやバルコニーの防水の劣化。当社が防水工事で手を入れてきた領域です。

地面から上がる湿気
床下の状態によって、乾きにくい環境ができます。点検口から確認できる場合があります。

水まわりからの漏れ
配管まわりや洗面、浴室の周辺は、少しずつ濡れる状態が続くことがあります。

室内で起きる結露
窓の表面についた水滴が下枠や窓台にとどまります。ここは室内側の話であり、断熱の工事が関わる領域です。

出典:当社が防水工事・シロアリ防除・断熱リフォームの現場で確認してきた内容(2026年8月20日時点)

結露は、その条件にどう関わりますか?

結露は、室内で発生する水分です。外から入る水とは経路が違いますが、木部を濡らすという点では同じ結果になります。窓のすぐ下にある木部は、その影響を最初に受ける場所です。

窓の水滴を拭かずにおくと、サッシの下枠に流れてとどまります。そこから窓台の木部やクロスの裏へと広がっていきます。乾く前にまた濡れるという状態が冬のあいだ続けば、木部にとっては良い環境とはいえません。当社が断熱の事業を始めた原点も、こうした現場を見てきたことにあります。

窓の結露と床下の湿気は、別の話として切り分ける

ここは誤解が生まれやすいところなので、はっきりお伝えします。窓の結露は室内側の現象で、影響が及ぶ範囲も窓まわりが中心です。床下や外まわりの湿気とは、経路も対処も別です。窓を直したから床下の状態が変わる、ということはありません。

両方が気になる場合は、それぞれを別の項目として確認することになります。当社が断熱と防水、防除の三つを手がけているのは、この切り分けを一度の調査でお伝えできるようにするためでもあります。

断熱の工事は、シロアリ対策になりますか?

断熱の工事は、シロアリ対策として行うものではありません。内窓の設置でできるのは、窓の表面が冷えにくい状態をつくり、室内側の結露を減らすところまでです。

当社が町田市のマンションで内窓を設置した事例では、結露を大幅に軽減できたとお伝えしています。これは窓まわりの木部が濡れる機会が減るという意味では、住まいにとって良い方向の変化です。ただし、床下や外まわりの湿気は別の話ですし、防除が必要な状態かどうかは実際に点検しなければ分かりません。

図2:それぞれの工事でできることの範囲

内窓の設置 窓の表面が冷えにくくなり、室内側の結露が減ります。窓まわりの木部が濡れる機会は減りますが、床下や外まわりには関係しません
防水の工事 外から入る水を止める工事です。ベランダや屋上、外壁まわりが対象になります
シロアリ防除 点検のうえで必要と判断された場合に行う工事です。断熱や防水では代われません
生活側の工夫 換気の仕方、部屋干しの場所、家具の置き方でも、室内の湿気のたまり方は変わります

出典:当社の事業内容および現場での対応範囲(2026年8月20日時点)

窓の工事を、住まい全体を見直すきっかけにする

内窓の設置をご相談いただくと、現地調査で窓のまわりを詳しく見ることになります。ふだん意識して見ない場所を、あらためて確認する機会でもあります。当社の場合はそこで、窓台の状態や、部屋の隅の湿り具合といった点にも目を配っています。

気になる箇所があればその場でお伝えしますが、すぐに工事をおすすめするわけではありません。今すぐ手を入れたほうがよいのか、しばらく様子を見てよいのかは分けてご説明します。断熱と防水と防除を同じ会社で扱っているぶん、どれか一つに寄せる必要がないという事情もあります。

自宅で確認できることはありますか?

専門の道具がなくても、目と手で確かめられることがあります。ご自宅の状況に近いものを開いてご確認ください。

窓まわりを見るとき

サッシの下枠と窓台の木部を見てください。黒い点が出ていないか、木部が変色していないか、触って柔らかくなっていないかを確かめます。カーテンの裾に黒ずみが出ていれば、結露が続いている合図です。

水まわりの周辺を見るとき

床のきしみや、においの変化が手がかりになります。洗面所や浴室の入り口あたりで床がやわらかく感じる、湿ったにおいがするといった変化は、確認しておきたい状態です。

外まわりを見るとき

雨のあとに乾きにくい場所を探してみてください。外壁のひび、ベランダの床の傷み、雨どいのつまりは、外から水が入る入り口になります。当社は防水工事も手がけていますので、この点もあわせて確認できます。

相談の前に整理しておくとよいこと
  • 気になっているのは窓の結露か、床のきしみか、においか
  • いつ頃から気になり始めたか
  • 過去に雨漏りや水まわりの不具合があったか
  • これまでに防除や防水の工事を受けたことがあるか

確認の出発点を整理するための目安です。状態の判断は実際に見たうえで行います。

図3:気になったときの進め方

① どこが気になるかを言葉にする
窓の結露なのか、床のきしみなのか、においなのか。場所と時期が分かると、見るべきところが絞れます。

② 室内側か建物側かを分ける
窓の結露は室内側、雨漏りや床下は建物側です。手当ての種類が変わります。

③ 見てもらう
状態の判断は、実際に見なければできません。当社は断熱・防水・防除のいずれも扱っています。

④ 必要なものから順に決める
すべてを一度に行う必要はありません。優先順位をつけてご相談いただけます。

出典:当社が現地調査で行っている手順(2026年8月20日時点)

湿気とシロアリについて、よくある質問は?

ご相談でいただくことの多い質問を5つにまとめました。状態はお住まいによって変わるため、実際の判断は点検のうえで行います。

内窓を入れればシロアリの心配は減りますか?

内窓の設置は、室内側の結露を減らす工事です。窓まわりの木部が濡れる機会は減りますが、床下や外まわりの状態は変わりません。防除が必要かどうかは点検で判断します。

窓の結露と床下の湿気は関係ありますか?

経路が違うため、別のものとして考えます。窓の結露は室内で発生する水分、床下の湿気は地面や外から入るものです。対処の方法も分かれます。

断熱と防除を同じ会社に頼めますか?

当社は断熱リフォーム、防水工事、建築工事、シロアリ防除、衛生害虫とネズミの防除を事業として行っています。窓まわりと建物側の両方をご相談いただけます。

築年数が浅ければ心配ありませんか?

築年数だけでは判断できません。当社が現場で見てきた限り、条件をつくるのは水がかかりやすい場所と乾きにくい場所です。年数よりも、その家のどこがどうなっているかが手がかりになります。

まず何から相談すればよいですか?

気になっている場所と、いつ頃から気になり始めたかをお伝えください。窓の結露であれば写真を1枚いただければ、状況の見当がつきます。

住まいの状態を一度見てもらうには、何から始めますか?

気になっている場所と時期をお伝えいただければ、どこから確認すべきかをご案内します。窓の結露であれば、写真を1枚お送りいただくところから始められます。

LINEで無料見積もりを依頼する

結露と住まいの関係は結露と健康について、当社の事業の範囲は会社概要にまとめています。結露を放置した場合に家のどこへ影響が出るかは結露の放置と家への影響の記事でも解説しています。

※本記事に記載した内容は2026年8月20日時点のものです。住まいの状態は構造・立地・使い方によって大きく変わり、記載の内容がご自宅に当てはまることを保証するものではありません。シロアリ被害の有無は点検のうえで判断するものであり、本記事は診断に代わるものではありません。

快適な住まいづくりに役立つ情報が満載!

関連情報