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内窓で電気代はいくら変わる?試算の前提から考える見込み

内窓で電気代はいくら変わる?試算の前提から考える見込み

内窓を入れると電気代がいくら下がるのか。これは工事を検討するときに、いちばん知りたい数字だと思います。

ただ、この問いに一律の金額で答えることはできません。電気代は使う量と単価の掛け算で決まり、その両方がご家庭ごとに違うからです。この記事では、いくらという結論の代わりに、どう決まるのかという仕組みをお伝えします。当社が公開しているシミュレーターの前提条件も、あわせてご覧いただけるようにしました。

この記事は、日栄商工株式会社(屋号:プラスサーマル)代表取締役の末松 竜太が執筆しています。専門は断熱リフォーム・住環境改善です。2026年9月1日作成・最終更新/本記事は2026年8月時点の情報に基づきます/読了の目安 約7分
出典・参照:夏の冷房費シミュレーション(前提条件の記載)光熱費について当社施工事例(町田市南成瀬・2026年6月施工)

内窓で電気代はいくら変わりますか?

金額でお答えするのは難しい、というのが正直なところです。同じ内窓を入れても、部屋の広さ、冷暖房の使い方、契約している電気料金によって結果が変わるためです。

代わりにお伝えできるのは、どの部分が変わるのかということです。内窓は窓から出入りする熱を減らす工事なので、冷暖房が働かなければならない量が減ります。使う量が減れば電気代も下がる、という順番です。逆にいえば、使い方が変われば結果も変わります。

図1:電気代が決まる3つの要素

① 使う電力の量
冷暖房がどれだけ働いたかで決まります。内窓が影響するのは、主にここです。

② 電力の単価
ご契約の内容によって変わります。当社のシミュレーターでは既定値として1キロワット時あたり31円(税込)を置いています。

③ 設定温度と運転時間
使い方そのものです。ここが変わると、工事の効果は見えにくくなります。

出典:当社シミュレーションページの前提条件(2026年8月20日確認)

電気代はどんな要素で決まりますか?

3つの要素のうち、工事で動かせるのは使う量だけです。単価はご契約の話ですし、設定温度と運転時間は生活の仕方の話になります。

この設定温度の影響は、思っているより大きいものです。当社のシミュレーターでは、設定温度27度を基準として、そこから1度下げるごとに使う電力がおよそ13パーセント増えるという前提を置いています。つまり、工事のあとに設定温度を2度下げれば、削減できたはずの分がそのまま打ち消されることもあります。

図2:当社シミュレーターが置いている前提

電力単価の既定値 1キロワット時あたり31円(税込)
設定温度の基準 27度。ここから1度下げるごとに使う電力はおよそ13パーセント増えると置いています
削減率の上限 3割。過大な表示を避けるために上限を設けています
効果の扱い 試算であり、結果を保証するものではない旨を明記しています

出典:当社シミュレーションページ(2026年8月20日確認)

金額で語る前に、どの窓を対象にするかで結果が決まる

使う電力の量がどれだけ減るかは、対象にした窓の大きさと枚数によって変わります。同じ部屋でも、大きな掃き出し窓だけを工事して小さな窓を残せば、残した側から熱が出入りし続けます。金額の見込みを考える前に、まずどの窓を対象にするかを決めることになります。

当社が町田市南成瀬で施工した事例では、1階のリビングと書斎の2か所に内窓を設置しました。工期は1日で、断熱の総額は660,000円、補助金は446,000円でした。範囲を決めれば、費用も工期も具体的な数字として出てきます。電気代の見込みも同じで、範囲が決まってから計算する順番になります。

効果の見込みには上限が置かれているのですか?

はい。当社のシミュレーターは、削減率に3割という上限を設けています。窓の工事だけで光熱費がゼロに近づくことはない、という前提を先にお伝えするためです。

これは、数字を控えめに見せるための仕掛けではありません。窓は熱の出入り口のひとつであって、すべてではないからです。玄関、壁、床、天井といった場所からの出入りは、窓の工事では変わりません。試算に上限を置いておかないと、実際には起こらない結果を示してしまうことになります。

金額よりも、体感の変化のほうが先に分かる

当社が町田市南成瀬で内窓を設置したお客様からは、窓際の冷気をほとんど感じなくなった、朝起きたときの寒さが違う、エアコンの効きが良くなったという声をいただいています。金額の変化より先に気づかれるのは、こうした体感の部分です。

エアコンの効きが良くなったという言葉は、同じ設定でも部屋が早く快適になるという意味です。これは使う電力が減る方向の変化ですが、実際の請求額に表れるかどうかは、その後の使い方によって変わります。

自宅の場合を試算するには?

当社の冷房費シミュレーションは、ご自宅の条件を入れて試算できるようにしたものです。ご自身の状況に近いものを開いてご確認ください。

電気代の請求額が手元にある

実際の単価が分かるので、試算の精度が上がります。請求書には使用量と金額が書かれています。既定値の31円ではなく、ご契約の単価で考えると、より近い見込みになります。

設定温度をふだん低めにしている

使う量が増えている状態なので、削減の余地も大きくなります。設定温度27度を基準に、1度下げるごとに使う電力がおよそ13パーセント増えるという前提を置いています。ご自身の設定がどのあたりかを確認してみてください。

一部屋だけ工事しようと考えている

効果が出る範囲もその部屋に限られます。家全体の請求額で見ると、変化が分かりにくくなることがあります。その部屋を扉で閉じて使っているかどうかも、結果に影響します。

試算の前に整理しておくとよいこと
  • 対象にしたい部屋と、その窓のおおよその大きさ・枚数
  • ふだんの冷暖房の設定温度と、使っている時間帯
  • 電気代の請求額(分かれば使用量も)
  • その部屋を扉で閉じて使っているかどうか

試算は前提条件のもとでの目安です。実際の請求額とは異なります。

図3:工事の前後で比べるときの手順

① 工事の前の使い方を記録する
設定温度と、1日のおおよその運転時間を控えておきます。

② 工事のあとも同じ使い方をする
設定温度を変えてしまうと、比べる意味がなくなります。

③ 前の年の同じ月と見比べる
季節が違うと比較になりません。同じ月どうしで見ます。

④ 気温の違いを差し引いて考える
その年の暑さ寒さで使用量は変わります。差がそのまま工事の効果とは限りません。

出典:当社が工事後のご説明でお伝えしている内容(2026年8月20日時点)

ここまでお伝えしてきたとおり、電気代の話は前提の置き方でいくらでも数字が変わります。だからこそ当社は、シミュレーターの前提条件を同じページに書き、削減率にも上限を設けています。工事を検討していただくうえで必要なのは、大きな数字ではなく、あとから食い違わない数字だと考えているためです。

内窓と電気代について、よくある質問は?

電気代に関していただくことの多い質問を5つにまとめました。試算はあくまで目安で、実際の請求額はお住まいの条件によって変わります。

年間でいくら下がりますか?

一律の金額はお伝えしていません。使う量、電力の単価、設定温度の3つで決まるためです。ご自宅の条件を入れて試算できるシミュレーションをご用意しています。

シミュレーションの結果は当てになりますか?

前提条件のもとでの試算です。削減率に3割の上限を設けたうえで結果を出しており、効果を保証するものではない旨も明記しています。

工事のあと、電気代が下がりませんでした

設定温度や運転時間が変わっていないかをご確認ください。設定温度を1度下げるごとに使う電力はおよそ13パーセント増えるという前提を置いています。その年の気温の違いも影響します。

夏と冬ではどちらに効きますか?

どちらにも関係します。内窓は窓から出入りする熱を減らす工事なので、冷房と暖房の両方に関わります。当社が公開しているのは夏の冷房費についてのシミュレーションです。

一部屋だけでも効果はありますか?

その部屋の中では変化が出ます。ただし家全体の請求額で見ると分かりにくくなることがあります。扉を閉めて使う部屋のほうが、変化を感じやすくなります。

冷房費の見込みを確かめるには、何から始めますか?

当社の夏の冷房費シミュレーションでは、ご自宅の条件を入力して見込みを確認できます。前提条件も同じページに記載していますので、あわせてご覧ください。

夏の冷房費シミュレーションで試算する

光熱費についての考え方は光熱費についてにまとめています。効果が出にくいと感じる原因は内窓は効果ないのかを解説した記事、実際の工事の内容は町田市南成瀬の施工事例でご覧いただけます。

※本記事に記載した内容は2026年8月20日時点のものです。シミュレーションの結果は前提条件のもとでの試算であり、実際の光熱費とは異なります。電気代はご契約の内容、住まいの構造、使い方、その年の気候によって変わり、削減を保証するものではありません。

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